学校行事2019.06.04
6月4日(火)、道徳講演会が行われました。矢島ノブ雄先生を講師にお招きして、「笑いとコミュニケーション」という演題のもと、コミュニケーションについて、面白おかしくお話ししていただきました。矢島先生は、お笑いコンビ「オシエルズ」として活動しながら、人を笑わせること(楽しませること)において重要な「心理的安全性」の重要性を伝えるため、学校や企業等の研修・ワークショップ講師を務めています。まず、講演会の前半では、先生自身のこれまでの経緯の紹介、お笑い芸人だからこそ知ってる業界の裏話などを紹介していただきました。
講演会の後半では、先生方や生徒たちを巻き込んで、大爆笑のネタを披露してくださいました。ネタといっても、事前に用意されたものではなく、その場で生徒たちが記入した「一生に一度は口ずさみたい言葉」をつなぎ合わせながら、漫談だったり、歌だったり、コントだったり・・・。すべて即興でネタに仕立て上げられていて、会場となった本校体育館が笑いの渦に包まれました。
矢島先生が披露してくれたネタは、すべて他者(生徒たち)から出された言葉を受け止めることから出発していて、先生がこれだけは覚えて帰ってほしいと言っていた「YES AND」の精神が詰まっていました。「YES AND」とは、相手の気持ちや思いを受け止めると、その先に自分の知らないすばらしい世界が広がっていくという考え方のことです。ひとたび相手の言葉や気持ちをブロックしてしまえば、その先に何も残りませんが、まずはすべてを受け止めて、自分なりに咀嚼すれば、前に進める可能性が出てきます。
本日の講演会を通して、先生が生徒たちに伝えたかったこと。それは、相手の思いや考えを、まずは受け入れることの大切さ。他者から出されたアイデアをブロックせずにつなぎ合わせながら、みんなで新しい世界をつくっていこう!というメッセージ。
「コミュニケーションは、人と人とをつなげていくもの」「コミュニケーションを通じて、人と人とはつながっていくこと」
日本だけでも、5万種を超える仕事が世の中に存在している現在。高校を卒業してからの方が、コミュニケーション能力が要求される機会が増えていきます。どんな仕事に従事するにせよ、コミュニケーションは必要不可欠です。本日の講演会が、生徒一人ひとりにとって、“人を幸せにするコミュニケーション”について考えるキッカケになればと思います。