学校行事2024.03.01
3月1日(金)、令和5年度卒業証書授与式が挙行され、171名の卒業生が、3年間通ったこの学び舎から巣立っていきました。
この日卒業したのは、令和3年に入学した甲斐清和高等学校13回生。
体育館で行われた式では、まず、各科・コースごとの代表に、伊藤祐寛校長より卒業証書が授与されました。
音楽科
普通科進学コース
普通科総合コース
普通科人間文化コース
ならびに、皆勤賞・精勤賞の授与も行われました。
伊藤祐寛理事長・校長からの式辞では、これからの人生で大切にしてほしいこととして、「積極的に人と交流して、違いを理解し認め合える寛容な心を持ってほしい」「ものを大切にする心はすべてに対して優しい心を培うことにつながる」「自分にはできる、という自信をもって積極的に行動してほしい」の3点を挙げ、「人生を歩むペースは個々で異なる。夢の実現に向けて、自分のペースで人生を歩んでいってほしい」とエールを送りました。
来賓である望月みどり同窓会長からは、「甲斐清和高校での経験をステップとして、無限の可能性を信じ、どんな困難にも立ち向かっていくたくましい心と何事にも挑戦する気持ちを持ち続けてください」と、晴れて同窓会の一員となる卒業生にお祝いの言葉をいただきました。
深澤有里PTA会長からは「この3年間で忍耐力や柔軟性、ここ一番での度胸など、これからの人生に必要な力を培ってきました。それを胸に携えて、目標や夢に向かって、新しい場所でいろいろな挑戦をして活躍してほしい。しかし、その間には困難に直面したり、理不尽な場面に出会ったりすることもあることでしょう。悩んだり、迷ったりした時には親や先生、友人など皆さんと一緒に考えてくれる人に相談してみてください。皆さんはひとりではありません。これからの未来をたくましく、生き抜いて、豊かな人生を送ってください」と、これからに向けた温かいお言葉をいただきました。
在校生の代表として、生徒会長の谷亀良太さん(2年)が送辞を読み上げ、「令和3年という感染症によるさまざまな制限の渦中に入学され、激しい変化にさらされ続けた先輩方。制限は徐々に緩和されてきたものの、その後も前例のない、手探り状態での挑戦の連続でした。絶えず変わり続ける状況下でも、決して折れることなく、ひたむきに学校の活動をけん引し続けた先輩方の姿を決して忘れません。私たちも先輩方に学び、変わり続ける状況のなかでも戸惑いに負けず、未来に向かって絶えず努力を続けていきたい」と、3年生に感謝の気持ちを伝えました。
それに対して、卒業生代表として河合にきにさんが登壇し、答辞として「入学した当初は我慢を余儀なくされる日々が続き、ずっとこのままだったらどうしようという不安のなかでのスタートだった。徐々に世の中がwithコロナの道を歩むようになり、ようやく高校生らしい日常を送ることができ、清和祭や体育祭、修学旅行、部活動の大会や受験勉強などを通じて、青春を実感した。この3年間で人と触れ合うことの楽しさ、素晴らしさに改めて気づかされた。多くの人と出会ったこと、そして支えられたことを決して忘れない」と述べた上で、「これから私たちが挑もうとしている実社会でも学祖の教えを生かして、夢に向かって、それぞれが置かれた場所で邁進していきたい。ここで学べたこと、甲斐清和の卒業生として名を刻めることに誇りをもって、さまざまな困難にも立ち向かっていきたい」と、高校生活を支えてくれた多くの人たちへの感謝とこれからに向けた決意を語りました。
今年は在校生を代表して2年生が式に出席。卒業生の「仰げば尊し」に続いて、在校生代表として2年間お世話になった先輩たちに「蛍の光」を送りました。
卒業式後は、各クラスで「最後のホームルーム」が行われ、1人ひとりに卒業証書が手渡されました。
先生方からこれから社会に飛び出していく生徒たちに厳しくも温かいメッセージが送られました。本当に色々なことがあった3年間を振り返りながら、恩師や級友との別れを惜しんで涙する生徒がいたり、新たなステージに羽ばたいていくにあたり希望に満ち溢れた表情を浮かべる生徒がいたり、それぞれの生徒がさまざまな思いをもって、本校での「最後のとき」を過ごしていました。
3年間の長きにわたり、子どもたちを温かく見守り、支えてくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました。本当に、ご卒業おめでとうございます。これまでの本校の教育活動へのご理解・ご協力に改めて感謝申し上げます。
卒業生の皆さん、保護者の皆様、本当におめでとうございます!