お知らせ2020.01.30
1月30日(木)、「こころとからだの理解」の授業の一環として、福祉クラス3年生が8グループに分かれて、4つの事例をもとにグループごとに事例検討した結果を披露する「事例検討発表会」が行われました。
この日の発表に向けて、事例に登場する疾病の特徴を調べたり、それぞれの介護場面での介護技術を確認したり、1ヶ月をかけて準備を進めてきました。2年生の時から地道に1つひとつ学んできた基本的な介護技術を、事例に登場する利用者さんの心身の状況に合わせて応用したり、介護方法を工夫したりと、まさに2年間に及ぶ福祉クラスでの学習の集大成として、福祉クラス2年生の前で堂々と事例発表してくれました。
そんな3年生の雄姿を目の当たりにした2年生からは、「先輩たちの姿がかっこよく見えた」「1年後、自分たちも後輩たちにしっかりと披露できるように、これからさらに介護の勉強を頑張っていきたい」との感想が聞かれました。
【事例1:脳梗塞後遺症による右半身麻痺と麻痺性構音障害のある方への食事の準備と口腔ケアについて】
【事例2:脳梗塞後遺症による左半身麻痺のある方への排泄介助について】
【事例3:パーキンソン病と認知症のある方への排泄介助について】
【事例4:ALS(筋萎縮性側索硬化症)で寝たきり状態の方への寝衣交換と清拭の介助について】
福祉クラス3年生の中には、介護現場に就職する生徒もいれば、社会福祉士や介護福祉士をはじめ、看護やリハビリ、保育といった関連領域の専門職を目指して上級学校に進学する生徒もいます。今日の事例検討発表会に向けた取り組みのように、「自分たちでよりよい介護について考える」ことは、これから先の生活でも必要になることです。医療や福祉の現場では、機械的に、事務的に業務をこなすのではなく、その人に寄り添った関わりが求められます。本校福祉クラスでの2年間で学んだことを胸に、福祉人として、それぞれの場所でさらに成長していってくれることを願うばかりです。